夫婦岩(三重県)
夫婦岩…というと全国各地にある名勝のひとつですが、二つ並んだ岩がまるで夫婦のように見えることからついたとか。
その中の三重県二見浦の夫婦岩にいってみました。
【夫婦岩とは】
夫婦岩・夫婦石は日本各地にある奇岩・名勝の名称。2つの岩が夫婦が寄り添うように見えることから名付けられる。
海面から飛び出した岩と、山中の岩に大別できる。岩が3つ以上あって、そのうち2つだけを夫婦岩・夫婦石と呼ぶこともある。
江戸時代の浮世絵師が描くなど、三重県伊勢市二見町の二見興玉神社にある夫婦岩が古くから夙(つと)に知られ、
一般的には「夫婦円満や家内安全」、「海上保安や大漁追福」の象徴や祈願祈念でもあるが、
古くは古神道における磐座信仰(いわくらしんこう)といわれるものがあり、自然に存在する象徴的な場所やもののうち、
特に巨石・岩や山を神体とし、神が宿る場所として信仰した。そのため注連縄を飾り、鳥居を備えたりして、
そこに神が鎮座している(神留まる・かんづまる)証としている。
【二見興玉神社の夫婦岩】
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)は、三重県伊勢市二見町江にある神社である。
旧社格は村社で、現在は神社本庁の別表神社。境内の磯合にある夫婦岩で知られる。
猿田彦大神と宇迦御魂大神(ここでは神宮外宮の豊受大神の別名とされる)を祭神とする。
夫婦岩の沖合約700mの海中に沈む、祭神猿田彦大神縁の興玉神石を拝する神社である。
猿田彦大神は天孫降臨の際に高天原と豊葦原中津国の間の道案内を勤めたことから「道開き(導き)の神」といわれている。
この神のお使いはカエルとされており、神社参拝の後に御神徳を受けた人々が、神社の境内にカエルの塑像を献納する。
このため、境内には無数のカエルの石像が並んでいる。
この神社の御守(授与品)もまた「無事カエル」「貸した物がカエル」「お金がカエル」(カエルと帰る・返るの掛詞)と呼ばれるカエルをモチーフにした物である。
夫婦岩 [編集]
夫婦岩は日の大神(天照大神)と興玉神石を拝むための鳥居の役目を果たしている。
古来、男岩は立石、女岩は根尻岩と呼ばれていたが、いつの頃からか、夫婦岩と呼ばれるようになった。
この名称がついた時期は定かではないが、江戸時代中期の『伊勢参宮名所図会』に大注連縄を張った夫婦岩の絵が載せられている。
根尻岩は1918年(大正7年)の台風によって根本より折れ、1921年(大正10年)に修理をしている。
その際、設置角度が変わったため、現在は片理の方向が立石とは異なっている。
夏至の前後約4ヶ月間は、夫婦岩の間から御来光が拝めることで有名。
特に夏至の前後2週間ほどは、方位角約61度距離およそ200kmの彼方にある富士山山頂付近からの御来光となることから、
近隣の二見浦旅館街の宿泊客やカメラマンが多数訪れるが、梅雨の最中であるため観測される機会は少ない。
また、冬至の頃には夫婦岩の間より昇る月を見ることもでき、満月の日には大勢のカメラマン・参拝者が訪れる。
【周辺マップ】
詳しい地図で見る
夫婦岩に行くにはJR参宮線二見浦駅が便利です。(ただし、かなり歩かないと行けませんが)
夫婦岩 表参道の文字 およそ10分ぐらい歩きます。 大鳥居
鳥居の裏から二見浦駅を望む 二見玉の輿神社に到着。ここから夫婦岩に向かいます。
参道は海岸のそばをとおるコースです。
夫婦岩へ向かう途中には賓日館があります。二見浦へ来るVIPたちをもてなしたとか。
大人300円 子供150円です。
時間に追われていて入れなかったですが…。 やがて歩いていくといよいよ夫婦岩の登場です。
夫婦岩に向かう道は海岸のすぐそばです。 夫婦岩に着きました。正月ということかなかなかの人だかりです。
鳥居の向こうにあるのが夫婦岩です。
誰もが思わず写真を撮ってしまいます。
夫婦岩の周辺の海は大変荒荒しい。太平洋は穏やかなイメージあるんですけど…。
遠くに見えるのが夫婦岩(左) なだらかな海岸線です。(中央 右)
浅瀬なのがよくわかる。
帰り際いろいろなものを見つけました。蛙・おみくじ・滝…。
蛙はこの神社の神様の化身だそうです。若返るなどの意味もあるとか。いっぱい蛙がいますw
神社を出て海岸をしばらく歩いてみました。
むやみに海産物を取るなと書いている看板があったりします。
三重の鳥羽へはJR・近鉄を使えば容易に行くことができます。伊勢・鳥羽へ行くついでに一度ご利益めぐりはどうでしょう。
05年1月
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